父とシクラメン

　冬独特の優しい日差しの日曜日、父とユニクロに行った帰りに花屋に寄った。玄関入り口脇のマリゴールドが枯れてしまったので、新しい花を買いに行こうということになって。どの花にしようかと悩んでいると、父は「シクラメン」を心に決めていたらしく、勝手に色を選んでいた。う～ん。私はもっと、わかりにくい花の方が好みなんだけどな、イングリッシュガーデンみたいな感じの。まぁ父が欲しいものがあるのは珍しいことなので、赤と白とピンクの２つずつミニシクラメンを買うこと にした。
　花屋の帰り道、昨晩の深夜ラジオで「盲目のシクラメン職人のおじいさんの話」に感動したことを詳しく教えてくれた。（だから今日は絶対「シクラメン」だったんだな～）ついでに「シクラメン」のウンチクも色々と。お父さんも年とったなぁ～と感じた。子供の頃は諸事情で家族全員が必死だったけ ど、その時間さえもなんだか「いい感じ」になったように思えたので嬉しかった。昨日は母が旅行で留守だったので、めずらしく父が夕飯を用意してくれた。美味しい牡蠣鍋だった。あっ私、すごくファザコンなんです。

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